説明
どうもこんにちは、ecoばかクリエイションのモーリーです。
これまで3年間、試作を重ねに重ねてきましたがようやくこの時がきました。
温水薪ストーブ、商品化します!
温水薪ストーブへのこだわり
僕は薪ストーブ生活を7年ほど続けていますが、常々思うことがありました。
「この火を暖房と調理にしか使えないのはもったいない」
暖房と同時にお風呂を沸かせたらどんなにいいだろう、と。
薪ストーブ1台で暖房も給湯も賄えたらなななんと、約7割のエネルギーを自給できることになります。
暖房しながら風呂を沸かせる。
そんな夢のようなストーブを作りたくて僕は温水薪ストーブの開発を始めました。
youtubeでいろんな試行錯誤の過程を配信してきました。
開発途中で素晴らしい出会いもありました。
大阪の古民家で暮らす金山さん宅で、僕の試作品1号を床暖房の熱源に利用してくれたのです。
僕は床暖房を初めて体験しましたがこんなにも温かくて気持ちいいものなのかと衝撃を覚えました。
温水薪ストーブは床暖房の熱源として最適なのだとこのとき知りました。
↑床暖房を体験しているところ。これなら古民家も底冷えしない。
温水ストーブでできること
さて、温水薪ストーブが床暖房に最適な熱源だというのは前項で述べました。
熱を一度お湯に変換するとポンプで自在に供給できるようになるので床暖房に使えるのですが、同様の原理で全館暖房にも使用することができます。
全館暖房とは下の写真のようなパネルにお湯を通すことで部屋を温める暖房システム。
薪ストーブの空間を温める能力(範囲)には限界がありますがお湯に変換してポンプで運ぶことで離れた部屋も遠隔で温めることが可能になるのです。
薪ストーブ一台で家全体を暖房できる。これが全館暖房です。
また、このストーブ開発の本来の目的であった「風呂を沸かす」という機能ももちろん可能です。
ただ、この動画の通り温水薪ストーブの力だけでお風呂を沸かすのはかなり時間がかかるので太陽熱温水器の補助熱源として温水薪ストーブを使用するのがいいかなと思います。
上図のように太陽熱温水器と接続すると、じわじわと太陽熱温水器タンクが温められ、結果的にお風呂の熱を自給することができます。
これを応用して最終的にはこんなシステムが作れたら最高ですよね。
それからあともう一つだけ言わせてください。このストーブでは調理が出来るんです。
「薪ストーブで調理ができるのは当たり前」と思われるかもしれません。
しかし実は、給湯機能と天板調理を両立しているストーブは(僕が知ってる限り)皆無で、国内ではこのストーブが唯一ということになります。
やはり天板が一番熱いですから、天面にタンクを設置した設計のものが多いんです。
天面にタンクがあると調理ができません。
調理は薪ストーブのいちばんの醍醐味と僕は思っているので温水薪ストーブを製作するにあたってタンクの位置を壁側・背面に定めました。
壁側に放出される熱って一番無駄になってますからね。なんなら火災の原因にもなってます。
これをお湯に変換して有効利用するのが一番効率的だと考えたのでした。
※背面タンク素晴らしい!でも我が家にはすでに薪ストーブがあって…というご相談に対応するタンク炉壁を開発しました
参考youtube↓
①温水ストーブで風呂沸かし実験
②温水ストーブと床暖房配管
温水薪ストーブの特徴とスペック
さて、僕の温水薪ストーブの詳細スペックを記したいと思います。
一般販売価格
まずは気になるお値段。
このストーブの販売価格は定価20万円(税別)になる予定です。
他の温水薪ストーブが60万円前後なので値段は3分の1程度になります。
本体サイズ
動画でも伝えておりますが、60cmの薪が入るサイズに強くこだわっています。
僕自身薪作りが大キライでして、少しでも労力を減らしたいなと常々思っています。
薪は通常40cm程度で玉切りするのでしょうけれど、このストーブなら60cmの薪が入る、つまり労力は3分の2に減るということです。
大きい薪が入るストーブがいちばんいいですよね。
タンク容量は17リットルです。片側にソケットが3口、もう一方に2口接続されています。
ご自由にアレンジしてみてください。
窓サイズ
窓の大きさにもとてもこだわりました。僕の住む北陸は冬に太陽が照らないため、薪ストーブの火が太陽の代わりとなって心を癒してくれます。
窓サイズが43センチ。これだけ大画面で火を眺められるのは高級ストーブなみ。
僕は人生で初めての大画面薪ストーブを自宅に導入したのですが、家で焚き火を楽しんでるような感覚でした。控えめに言って最高でしたね…!
ガラス面が煤で曇らないように空気の流れが設計されており、長時間焚いても火を楽しめます。
また、空気の絞り方を調節するとオーロラのようなゆらゆらとした炎が眺められます。
材質とサイズ
材質は天板が10mmの鋼板、側面は5mmの鋼板です。かなり分厚いので非常に頑丈です。針葉樹の薪もOK。ロストルやドア、煙突接続部分のパーツは鋳物製です。
燃焼効率 | 81% |
熱量 | 6kW |
材質 | 天板 、底板= 10ミリ鋼板 前面、側面、背面 = 5ミリ鋼板 ドア、煙突接続部、ロストル等 = 鋳物製 |
サイズ(外寸) | 奥466×幅734×高643 |
サイズ(内寸) | 奥310×幅620 |
煙突径 | 120mm |
最大薪長 | 60センチ |
燃焼方式 | 二次燃焼 |
本体重量 | 約110kg |
離隔距離 | 60cm(前面80cm) |
付属品
各部品の解説と組み立て方
温水薪ストーブと床暖房パネルのつなぎ方
http://offgrid.fun/温水薪ストーブと床暖房パネルのつなぎ方/
温水薪ストーブの使用説明書
http://offgrid.fun/温水薪ストーブの使用説明書(事前準備編)/
温水薪ストーブQ&A集
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