昨年秋から薪ストーブ販売を開始して多くいただくお問い合わせが
「現在新築設計中で導入を検討したい」というもの。
新築=高気密住宅 ということで、薪ストーブ設置の際には注意点があります。
高気密住宅には外気導入が必須!
薪ストーブは部屋の酸素を使って、薪を燃やします。
酸素を燃やし続けると部屋の空気がどんどん薄くなる(=負圧になる)んですが、
古い家だと天井、壁、サッシなどに隙間があるのでそこから新鮮な空気が侵入する(=隙間風)ので酸素不足になることはありません。
しかし、高気密住宅だと隙間がないので空気はどんどん薄くなっていきます。
薪の燃焼も弱くなり、それにより薪が不完全燃焼を起こし最悪の場合一酸化炭素中毒ということになりかねません。
新築高気密住宅には外気導入が必須です!
外気導入とは読んで字の如く、外の空気を取り込むということです。
外気導入には2種類の方法があります。
薪ストーブの躯体に直接外気を送り込む「直接外気導入」と薪ストーブの近くの床や壁に換気口を開ける「間接外気導入」の2種類です。
直接外気導入とは?
直接外気導入とはこちらの画像のように薪ストーブの躯体に直接外気を取り込む方式です。
ストーブの底面あるいは背面から導入するのが一般的です。
この直接外気導入の接続口を備えたストーブの機種は非常に限られていて、高額な機種が多いイメージです。
外気を室内に漏らすことがなく直接薪ストーブ本体に空気を供給できます。
デメリットとしては、キンキンに冷えた外気を直接取り込むので躯体の温度を下げてしまい、燃焼が弱まるということ、それから位置が固定されるため施工が難しいことなどがあるようです。
直接外気導入のデメリットとして「煙突が煤で閉塞した場合、外気導入ダクトが排気ルートになってしまって、床下の加熱による出火で火災になった事例もある」とかわはら薪ストーブ本舗さんはブログで書いていました。なるほど、そんなこともあるんだ。
間接外気導入とは
直接外気導入とは違い、薪ストーブの近くに吸気口を開けてやるという施工法です。
薪ストーブの真下、あるいは背面付近に開けてやることが多いようです。
こんなふうに穴を開けてしまうと室内に冷気が進入して寒くなるのでは?と思いませんか。僕も思いました。
しかしかわはら薪ストーブ本舗さん曰く
現実はガラリから薪ストーブの空気取り入れ口に向かって、最短経路で外気が流れるだけで、室内の居室、リビングにおいて隙間風を感じで寒くなることはない。薪ストーブを使わない時には、ガラリのシャッターを閉めてしまえば良い。
とのことで高気密高断熱住宅において、薪ストーブの近くに「間接接続」でシャッター式のガラリ(レジスター)で外気導入を設定するのが最も合理的だと私は考えている、と結論付けられています。
かわはらさんの設置事例の95%はこの間接外気導入タイプだそうです。
他にもいくつか薪ストーブのプロの方々のブログを読み漁りましたが、多くの方はこの「間接外気導入が優れている」と結論づけられていましたね。
まとめ
そういうわけで高気密住宅においてもちゃんと間接外気導入口を設置していれば薪ストーブを導入することは可能です。
この、シャッター付きレジスタンス(150mm)を使用するのがいいようです。
これで部屋温度も下げることなく外気を導入することが可能になります。
よかったら参考にしてみてください。
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こんにちは、現在築年数50年越えの民家をDIY改修工事しております。
出来る限りのオフグリッド施設を目指しております。
つきましては、薪ストーブの購入を考えており、検索をした結果こちらにたどり着いたわけです。
更に炉壁の動画を拝見させていただきました。床暖房にも繋げる事、壁への耐熱も考慮されており、大変素晴らしい商品とお見受けしました。
そこで質問なのですが、
1、薪ストーブ単体(タンクなし)+炉壁とゆう購入の選択肢はあるのか?又値段を知りたいです。
2、寒冷地(八王子市寺田町)故に、ホース内の水の凍結の懸念があり、不凍液の使用の可不可。
以上2点、又購入に当たって注意点などを知りたいです。返答をお願いします。